【「テイルズオブアライズ:Beyond the Dawn」】1.大型DLCの情報と期待する事

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ブラッドボーンの記事を書き終えて一息つこうとX(旧Twitter)を見ていたらとんでもないニュースが舞い込んだ。なんと数日前にレビューを投稿し終えたテイルズオブアライズの大型DLCが発売されるというのだ。

ひと昔前なら完全版としてフルプライスで発売されて叩かれていたんだろうなと思いもしたが、俺もファンである以上やっぱり気になる。なので今回は現時点での情報をチェックし、DLCに期待していることを話していきたいと思う。

なお今回はインタビュー記事を読んだ内容を抜粋してお届けする。

公式インタビュー記事はこちら

この記事の目次

解放のその先を描くストーリー

二年も経ってから新規ストーリーのDLCって遅くね?

そう思ったのは俺だけじゃないはず。新規タイトルの開発が遅れているからその繋ぎだろうか。なんにしてもこのスピード感の遅さは否めない。

あらすじ

双世界を巡る解放の戦いから一年。 世界がひとつになっても、末だ対立を続けるダナ人とレナ人。かつての仲間たちと共に世界の真の夜明けを目指し奮闘を続けるアルフェンたちはある時、陰のある少女ナザミルと出会う。 ダナとレナどちらの血も引くがゆえに、どちらにも居場所のないナザミルに対し、アルフェンと仲間達は保護を申し出るがー。

「Beyond the Dawn」を直訳すれば「夜明けの向こう」。黎明を描いたアライズ本編の向こう側、後日談やその先にあるものを描くストーリーであるのが伺える。

ナザミルというオッドアイの女の子が新キャラで登場するようだ。

ボリュームは結構大きい

この新ストーリーは膨大なボリュームを持っており、私もテストプレイでは合一された新世界をじっくりと巡り直しながら、20時間以上この新たな物語体験に浸っていました

20時間はなかなか多い。ポケモンのDLCも大体長くても10時間ほど。レナの遺跡らしき新マップもあるようだ。

すべてのプレイヤーの皆さんに適正なレベルデザインで楽しんでいただきたいという思いから、スタート時には一定のレベルやスキル等のステータスを用意してあり、本編からのレベルやステータスの単純引継ぎは採用しませんでした

どうやら足並みそろえて遊べるようになっているらしい。楽しく遊べるかどうかはバンナムの腕の見せ所だ。もしミスれば本編と同じく悲惨なことになる。

システム面は本編と同じ

「Beyond the Dawn」のゲームシステム自体は『ARISE』本編を継承しており大きくは変わらないものの、新ダンジョンや多彩な新クエスト、さらには魅力的な追加衣装などのコンテンツも相まって、“ゲーム体験”としてその感覚に浸れる作品になっていることは忘れずにお伝えしておきたいと思います

クソ不便なCPとあの鬼畜なボス戦があるのかと思うととても気が重い。でも俺が楽しみなのはストーリーだからここは目を瞑ることにする。

直球勝負で現実を描く

「Beyond the Dawn」の名の通り、夜明けの向こう側に待っている未来と現実について、アルフェンたちの心の旅路のその後を直接描く、直球勝負の物語です

新しい世界をアルフェンたちがどう歩んでいくのか、この夜明けはみんなにとって明るいものだったのかという問いに向き合うためにDLCの制作を決定したみたいだけど、そんなもの本編でいくらでも描ける機会はあったはず。

そもそもの話、世界を一つにするという話の運び方が急すぎたし雑だったのが問題。続編の制作が決定したのは、本編のストーリーが描写不足の目立つ詰めの甘い作品だったからでもある。

アライズ本編のレビューでも言ったけど、奴隷だったダナ人はレナ人に対して300年分の恨みがある。

それがある日突然同じ世界で暮らす事になれば必然的に対立や争いは避けられないはずなのに、本編ではそこを描くこともなく、思い付きで世界を一つにしてしまう。

その後アルフェンとシオンは結婚式を挙げて、そんなこんなで無理やりすぎるハッピーエンドで締め括られてしまった。

とりあえず、俺が最も納得のいかなかった本編の結末の暗い部分に触れてくれる内容でひと安心した。支配からの解放までを描いた本編だったが、共存という未来の前にに立ちふさがる問題にアルフェン達がどのように立ち向かうのか楽しみだ。

謎の少女ナザミル

新キャラクター“ナザミル”は合一した“ダナ人”と“レナ人”両方の血を引く少女であり、しかも『ARISE』本編でプレイヤーに立ちはだかってきた領将“スルド”の娘でもあるという(どのスルドの子かはプレイ頂くまでの秘密にしておきます)非常に興味深い生い立ちを持ったキャラクターです。

二つの種族の血を引いていて、どちらにも自分の居場所がなく迫害を受けている。過去作でいうハーフエルフのような存在だろう。

スルド(領主)であったナザミルの親はこの時点では父か母かは明言されていないが、おそらくヴォルラーンではないだろうか。

ヴォルラーンは本編のエンディングで「これより貴様が歩むのは、裏切りと失望に満ちた汚辱の道」というアルフェンの未来を呪うような言葉を残している。

アルフェンとは因縁深く、同じ「王」であり対極の思想を持つヴォルラーン。完結後の世界を描くなら彼にまつわる人物が出てくるのではないだろうか。

それにナザミルの左目、ヴォルラーンの目と同じ黄色なんだよ。髪色も近いし。

かなり暗い話になるかも

彼女が辿る壮絶な運命に対してアルフェンたち6人の仲間が再集結して立ち向かう物語

どうやらストーリーの軸はナザミルを中心に進んでいくようだ。

迫害を受け居場所がないナザミル、ここに加えてヴォルラーンの残した言葉からこのDLCのテーマを考えると「差別」や「裏切り」といったところだろうか。

強者による弱者の支配とそれに対する怒りとはまた違い、対等な目線ですら分かり合えない人の暗い部分に焦点を当てることになるのかもしれない。

発売時期と価格

価格は3600円+税 2023年11月9日発売

約二か月とそこまで待つことはなさそう。価格もDLCとしては少し高めだけど、ボリュームの大きさを考えれば妥当。

求めるのは説得力のあるストーリー

何度も言っているけど俺がテイルズに求めているのは説得力のあるストーリーだ。

正義と正義のぶつかり合い。主人公は敵に同情してしまうような過去があると知りつつも、自分の信じる未来のために戦う。そして敵も敵なりの信念があって主人公と戦う。単純な善悪で語れないのがテイルズシリーズの最大の魅力だ。

今回のDLCは俺にとってのテイルズオブアライズへの評価を揺るがす可能性がある。この追加ストーリーで一気に化けるかもしれない。とても楽しみだ。

今度ばかりはご都合主義に逃げず、広げた風呂敷をきちんと畳んでくれることを願う。

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