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先日、XでPS5とSwitch2の話題を眺めていたらこんな意見を見かけた。

PS5は高すぎる、任天堂は消費者目線でゲーム機が安い。
まあよく見る、というか見飽きた構図だと思う。というか価格差論争って終結したんじゃないんすか?
日本語限定PS5は55,000円(税込)で買えるし、日本語限定Switch2の49,980円(税込)との差額なんてこの価格帯だとほぼ誤差レベルやん…。
そう思いながら渦中の投稿についた引用、リプを見ていたらこんな意見を見つけた。

PS5とSwitch2の価格差はほぼ同じだけどPS5は別途モニターが必要。しかしSwitch2は画面が内蔵されているから実質的には安い。(意訳)
???
たしかにPS5は据え置き機だからモニターが必要だけど、これって価格差の話だよね?モニターが必要って…PS5のためにわざわざモニターを買うってこと?
え、どの家庭にもテレビかモニターくらい普通にあるもんじゃないのか……?令和の常識は違うの?
気になって夜しか眠れないので実際にXで投票をしてみた。「Switch/Switch2は携帯モードとTVモードどっちで遊んでる?」というシンプルなもの。
本来ならもっと母数の大きなコミュニティでデータをとるべきだけど、いかんせん俺はフォロワー100人ちょっとなので正確さには欠けるかもしれない。しかしこれが現時点で俺が出せる最善のデータなのでこれを元に色々考えていきたいと思う。
結果はこんな感じ。


票数は合計で106票、そのうちモニター未所持の割合はそれぞれ3.8%と9.4%となった。これを人数で表すと106人中7人、およそ15人に1人はモニターを所持していないということになる。
予想通りモニターを持っていない人が少数派であることは間違いないが、割合としては意外と多いな…というのが正直なところ。左利きの人間が10人に1人って言われてるくらいだし、クラスに2人は確実にいると考えるとそんなに珍しくないのかな?
最近じゃテレビを持たない人が増えてるというのは知っていたけど、自分が思っていたよりもかなり多かったのでこれを機に認識を改めたい。
もし、この13%の人達がPS5を買うならモニターも買う必要があるため少々敷居が高くなってしまうかもしれない。そう考えればSwitch2の方が価格優位性があるのだろう。
でも、それでも俺はいろんなところで言い続けてるけど、モニターを持っていない人は是非買って欲しい。
6.3インチのスマホ、7.9インチのSwitch2、13インチのノートPC。それらでエンタメを楽しむのもいいけど、ゲームにしろアニメにしろ映画にしろ、大きな画面で楽しむそれは手元のそれとは体験の質が全く違う。
まだ学生で〜とか自分の部屋がなくて〜とか各々いろんな事情があるとは思うけど、とにかく総合的なQOL上昇に一役も二役も買ってくれることは間違いない。
それに、なんとなくモニターとかテレビは高いものという先入観があると思うけど全然そんなことない。今は学生のバイト代やお年玉で買えるくらいにはマジで安い。
それにモニターなんてピンキリだから探せば安いのなんていくらでもある。試しにAmazonで「27インチ モニター」って検索してみてほしい。1〜2万円のものがゴロゴロしてるし、32インチでも2〜3万で全然買える。
「それだと4K対応のPS5やSwitch2の性能が活かしきれない」って思う人もいるだろうけど、ぶっちゃけ単にゲームやるだけなら激安製品でも全然問題ない。
俺も今でこそ上等なテレビを使ってるけど、PS4Proのときは24インチのテレビだったしPS5を買った当初は32インチの激安中華テレビだった。
もちろんフルHDだったしリフレッシュレートも60Hz。4K?HDR?VRR?なにそれって感じだった。
まあそれでも楽しく遊べてた。なぜならモニターがしょぼくてもゲームの内容そのものは変わらないから。だから安物でも全然いい。
それ以上のランクの製品、有機ELとかHDRの規格とか、そこまでいくと嗜好品なので現状に満足できなくなったら検討すればいい。要は良い体験がしたいならそれだけ根が張るよってだけの話。
突然だが俺はSwitchもSwitch2も、ほぼ100%TVモードで運用している。PS5もPS Portalを買ったけどほぼテレビで遊んでいる。
世代もあってか「ゲームはテレビでやるもの」という無意識の刷り込みがあることは否定できないが、やはり一番の理由は大きい画面で楽しみたいというものだ。
加えて俺の中での携帯機という概念がゲームボーイアドバンスSP、DS、PSPといった黄金世代だったため、昨今の大型化していく携帯機を見ていて「こんなでかいので誰が携帯モードでやるんだよ(笑)」という気持ちを隠しきれていなかった。
だから今回の投票にあたっては「どうせテレビモードが多いだろう」「あんなでかいんじゃ携帯モードなんてほとんど利用されてないだろう」なんて思っていた。
しかし実際はSwitch/Switch2いずれにおいても、モニターは持っているけど携帯モードで遊んでいるという人が多数派だった。モニターが無いから我慢してるとかそんな消極的な理由じゃなく、ユーザー達は好んで携帯モードで遊んでいた。
それはつまりSwitch/Switch2はテレビに繋ぐ家庭用ゲーム機ではなく「携帯機」として親しまれ受け入れられているということだ。
俺のもとに寄せられた携帯モードで遊んでいるであろう方々からの意見を見てみるとこれも様々。
なるほどな、と…
やはり人の考え方は全然違う。
俺はというと先ほども言ったように完全に据え置き機で育ってきた人間だ。物心ついた時からずっとゲームはテレビで遊んできた。
子どもの頃は持ち運び式の小さなテレビデオで64やPS1を遊んだり、お古のブラウン管テレビにPS3を繋いで遊んでいた。
3色ケーブルがボロくなってくると差し込んでも映像が映らない音が出ないなんてのはザラだったから、ケーブルの根本をぐにぐにしてなんとか映る場所を探してセロハンテープで固定して…なんてのはいい思い出。
だから俺の場合テレビがなければ、まずテレビをどうにか入手するという発想になる。テレビより先にSwitchやPS Portalのように携帯モードで代替するという選択肢がそもそも俺の頭にはない。
この感覚の違いは、世代や環境の差なんだろうなと思う。
さて…ここでひとつの疑問が浮かぶ。
Switch2の4K対応は必要だったのだろうか
考えてみてほしい。
投票の結果を見れば分かる通り過半数の人がSwitch2を携帯モードで遊んでおり、さらにその大多数がモニターがあったとしても携帯モードを選択している。
携帯モードの最大解像度は1080pであるため、半分以上のユーザーが4K対応の恩恵を受けられていない。
まして4Kクラスの高解像度でのゲーム制作には金がかかる。それによって高騰した開発費の回収は多くのゲームメーカーが苦心している問題であり、マルチ化を加速させている要因のひとつともいわれている。
任天堂とてそれは例外ではない。
Switchでは多くのソフトが6,000〜7,000円台だったがSwitch2では8,000〜9,000円台に値上がりしている。参考までに言っておくとマリカ8DXは6,578円でマリカワールドは9,980円だ。
そして象徴的だった9,980円で対象ソフト2本と引き換えができたカタログチケットも2026年1月末で廃止。最近ではUSJや映画といったゲーム以外へのIP展開で、収益を確保しようとする動きもある。
これらは、ゲーム開発費の高騰を如実に表していると言っていいだろう。
4K対応に伴うソフト開発費の高騰。しかしながらその恩恵を受けられない大多数の携帯モード愛好派のユーザー達。
もう一回言わせてほしい
本当に4K対応は必要だったのだろうか
解像度はフルHDで据え置きのままテクスチャの品質を引き上げたり処理速度を向上させたりする方向性で、30fpsだけでなく60fpsの選択肢を与えることを優先した方がユーザー達はプレイ体験の進化を享受しやすかったんじゃないだろうか。
現にSwitch2が発売してすぐの頃、XではゼルダやポケモンSVを遊んだユーザー達の「ぬるぬる動く」「超快適」といった60fpsの滑らかさに驚く投稿が多く見られたように、画質よりもフレームレートの向上のほうが体感的な変化は大きい。
誤解されがちだが「フルHDは4Kより解像度が低いから画質が悪い」というわけじゃない。PCではゲームのグラフィックを低、中、高設定と自由に選べるが、4Kの低設定よりフルHDの高設定の方が綺麗に見える事はよくある。
最終的に出力されるゲームの映像はそういったグラフィックの品質、テクスチャや影、フォグやブルームなどいろんな要素が合わさって画質が向上していくんだ。
だから携帯モードを利用するユーザーが多いのであれば、4Kに対応するのではなく、あえて解像度の向上は1080pまでにとどめておいて、画質の向上やフレームレートを引き上げることを優先する方が良かったのではないだろうか。
えっと
120Hzディスプレイ、いる?
というのも、本体に搭載されている120Hzディスプレイだが現状では持て余していると言わざるを得ない。
発売から半年経った現在、120fps対応タイトルは「イースX」「Hollow Knight: Silksong」や「メトロイドプライム4」「HADES II」など数本。
ちなみにHADES IIは120fpsへの対応はTVモードのみで携帯モードでは60fps。なんでや……。
ほかにも
などなど、高フレームレートの恩恵を受けやすいレースゲームやシューターゲームは120fpsには軒並み非対応。個人的にはスプラトゥーン3は絶対に対応するだろうなと予想していたし対応して欲しかっただけにかなり残念。
一応Switch2向けにアプデはあったもののバトルではなく街でのフレームレートが上がるとかいう完全に「違う、そうじゃない」案件。コレ誰が嬉しいんだろうね…マジで。
120fpsに対応するのは今度発表されるスプラトゥーンレイダースか、はたまたスプラ4か…。
とはいえ120Hzディスプレイの価値はなにも120fpsに対応することだけじゃない。だけじゃないんだけど今のところそれも全然活かせていない。
120Hzディスプレイがあれば40fps固定ができるようになるのはご存知だろうか。これは一般的なゲームのフレームレートである30fpsと60fpsのちょうど中間となる設定なんだけど、たかが10fpsと侮るなかれ。
俺も初めて触った時は「たった10fpsじゃん」って思ったんだけど、この差は体感するとマジで全然違う。数字で見ると分かりやすいので一旦コレを見てほしい。
| フレームレート | 計算式 | フレームタイム(ms) |
| 30fps | 1000ms(1秒)÷30 | 33.3ms |
| 40fps | 1000ms(1秒)÷40 | 25.0ms |
| 60fps | 1000ms(1秒)÷60 | 16.7ms |
映像というのはいわばパラパラ漫画のように静止画の連続で構成されており、1秒あたりの画像が多ければ多いほど映像は滑らかになる。
この画像が何秒ごとに入れ替わっているのかを数字で表したのが表右端のフレームタイムなのだが、見ての通り40fpsのフレームタイムは30fpsと60fpsのちょうど中間値となっている。
しかしフレームレートは、ディスプレイのリフレッシュレートに対して整数で割り切れる数字でなければ、映像に亀裂のようなものが入るティアリングやジャダーと呼ばれるカクつきが発生してしまう。
一般的なテレビやモニターのディスプレイは60Hzなので、60fpsや30fpsなら綺麗に割り切れるため何も問題ないのだが40fpsとなるとそうはいかない。
そこで120Hzディスプレイの出番だ。
120Hzなら40fpsで割り切れるためティアリングやジャダーが発生する心配がない。たとえ本体の性能的に60fpsは難しかったとしても120Hzディスプレイが予め備えられたSwitch2なら、開発者は40fpsという選択肢が選べるはずなんだ。
しかし今のところ40fpsモードを搭載しているタイトルは「サイバーパンク2077」のみ。
色んな意味で期待されていた「FF7リメイク」や物議を醸した「アサシンクリードシャドウズ」も30fps固定でパフォーマンスのオプションは無し。まあアサクリに関しては動いてるだけでもすごいとは思うが、やはりサードのタイトルは30fpsが基本のようだ。
とはいえ、無理して引き上げた不安定な40~50fpsよりは安定した30fpsのほうが快適なのは間違いない。俺もFF16やFF7リバースは30fpsで遊んでたし。
でもねぇ…だったらこの120Hzディスプレイって何のためにあるの?
120fps対応タイトルもほぼないし40fpsの選択肢もないなら一体何のための120Hzディスプレイなのか…。
とはいえよ…Switch2って携帯機だしね。TDP10W程度の携帯機でFF7リメイクみたいなゲームが動いているだけで十分すごいのは事実。
電力とかいろいろ制約があるなかで大型タイトルの60fpsを求めるのはさすがに欲張りすぎか…。「あくまで携帯機」という割り切りが大切なのだと思う。
だから現実的には
ファースト作品は1080p以上での60fps
サード作品はTVモード1080p30fps、携帯モード720p30fps
このあたりが基準になっていくのだろう。
実際「ドンキーコングバナンザ」「マリオカートワールド」「メトロイドプライム4」など任天堂のファーストタイトルが高解像度かつ60〜120fpsのパフォーマンスを発揮している一方で、サードパーティの大型タイトルに関しては正直言って動かすだけで精一杯なのがひしひしと伝わってくる。
「真・三國無双ORIGINS」「ヒットマン」「ワイルドハーツS」など一部のタイトルは45〜55fpsで可変してVRRの効果範囲内で快適に遊べるようだが、ぶっちゃけこれらは外れ値の可能性が高い。
今後発売が決定している「FF7リバース」とその三作目。「エルデンリング」「バイオハザードレクイエム」「プラグマタ」これらが同じように30fpsを超える設定が与えられるかは未知数だ。
最近ではモンハンワイルズも移植が来ると予想されているが、これに関してはSteam Deckという似たような存在がいるからそこが一つの指標になるのかなと思っている。
Steam DeckでいけるならSwitch2でもいけるな
みたいな。
実際「動くの?」って心配されているFF7リバースもSteam Deckで動いてるしね。ワイルズもそのうちSwitch2に出るんじゃないかなと思う。
そう考えるとSwitch2の本当のライバルは、Steam DeckやROG Xbox ALLYのようなUMPCなのだろう。
今回の話をまとめると
正直4Kと120Hzをオミットした廉価版が出たって全然おかしくない。60fpsは大多数が滑らかに感じられるラインだしそれ以上だと見分けがつかない人もいるしね。
というかSwitch2 Liteがそうなるんじゃないかな。むしろそのほうが本体価格も下がるだろうしユーザーへのデメリットも薄いし普通に売れそう。
とりあえず目下の課題は120fpsタイトルの充実とサードの40fps対応だと思う。
4Kは携帯派が多いから意味ないとしてもフレームレートは快適さに直結するし、何よりも現状だと無駄に本体コストを上げてるだけだし。せっかく120Hzを搭載してるならそれに見合った体験をしたいよね。
Switch2は一部の界隈ではやれ「覇権」だの、やれ「最強」だの言われているけど、Switch2もPS5もXboxもPCも、弱点の無い製品なんてないからさ。良いところも悪いところもきちんと認識したうえで、何を選ぶか判断できるようになる事が大事だと思うよ。
ただ俺の結論としては
任天堂ファースト作品やゲームを持ち運べる手軽さを求めるならSwitch2
サードの大作を遊ぶのならPS5、Xbox、PCといった据え置き環境
という両者の棲み分けは崩れていない
というものになる。
結局のところ、どのハードが優れているかじゃなくてどう遊びたいかの話なんだと思う。みんなも自分なりに判断してゲームを楽しんでほしい。
というわけで今後俺は少数派であるという自覚を持ちつつ、引き続きSwitch2をTVモードで運用していきたいと思う。
携帯モードでやらないにしても専売タイトルが遊べるっていう価値はあるからね。ポケモンとかファイアーエムブレムとかやっぱり面白いしさ。
F-ZEROの新作も欲しいよね。GX以降止まってるし、ハイスピードなレースゲームだから120Hzをめっちゃ活かせそう。
でも一番の楽しみはSwitch2でのゼルダかな。なんてったってブレワイとティアキンの後だし期待値も上がりますよそりゃあ。楽しみで仕方ない。
それでは
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