【今すぐ買え】シュレッダーを買った話【個人情報保護】

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つい先日の事だが、我が家でゴミにまつわる想定外の事件が起きたため、急遽シュレッダーを購入するに至った。

シュレッダーなんて基本オフィスあるもので一般家庭には必要ないって思っていたんだけど、今となっては一家に一台シュレッダーを置くべきだと思っている。

今回はなぜそう思ったのか、俺の考えが変わることになった原因について話していきたいと思う。

この記事の目次

人生初のゴミ漁り被害

11月某日、その日は可燃ごみの収集日だった。

可燃ごみの収集は朝早いため、前日の夜のうちにアパート専用のゴミ捨て場に捨てた。

そして翌日、仕事から帰ってきた俺は、家の扉の前にゴミ袋が置かれているのを発見した。

収集日を間違えて返されたのか?いや、そんなはずはない。今日はちゃんと可燃ごみで合っている。

不思議に思いながらゴミ袋を確認してみると、雑に袋が破かれておりガムテープでぐるぐる巻きにされ無理やり閉じられていた。

一体どうして…。

不気味に思いながらゴミ袋をよく見てみると、きちんとハサミで細かく処理したはずの郵便物の住所欄がご丁寧にセロテープで繫ぎ合わせており、ゴミ袋の表面に貼り付けられていた

何者かが俺のゴミを漁り、名前と住所を追跡してきたのだ。

俺は恐怖に震え、言葉を失った。

完全に想定外。誰も好き好んで男のゴミなんて漁らないだろうとたかをくくっていた。

なぜ俺のゴミ袋だけが戻されていたのか、その理由も目的も不明だが、自分のゴミが漁られていたという事実に果てしない恐怖を覚える

俺がもし女性だったら即引っ越し案件だ。

個人情報は生命線

お前みたいな一般人の個人情報が漏れたところでって思うかもしれないけど、ちょっと待ってほしい。

自分の名前や住所、その他諸々の個人情報が他人に知られているかもしれないという恐怖を、みんなも今一度立ち止まって考えてみるべき。

朝すれ違ったあの人があなたの名前を知っているとしたら?

あなたの買ったものや食べたもの。趣味や趣向、勤務先や家族構成を把握されているとしたら?

俺は現在その想像を絶する恐怖に晒されている。

想定外の出来事は必ず起こる

もちろん俺だってゴミから個人情報が漏れる可能性を考慮していなかったわけじゃない。だからこそ郵便物のような住所と氏名が書かれているものはきちんとハサミで切って捨てていたんだ。

しかし、どんな事においても「想定外」は起こりうるもの。お前の対策が不十分だったと言われればそれまでだが、起きてしまったことは仕方がない。

大事なのは同じことを繰り返さないための対策だ。

いずれにせよ今回の件で個人情報の処理は人力では限界があることが判明した。

今後はゴミからの個人情報漏洩のリスクを徹底的に排除するため、シュレッダーを導入することにした。

ゴミは個人情報の塊

知っての通りゴミは個人情報の塊だ。ゴミを見ればその人の全てがわかると言っても過言ではない。

ストーカーの多くはゴミ漁りによって、対象の生活リズムや行動範囲を特定するという。

ゴミによって特定、または推察できる個人情報は以下の通り。

衣服・靴性別
体形
おおよその年齢
レシート食生活
行動範囲
趣味・趣向
子供・ペットの有無
金銭力
郵便物・契約書住所
氏名
年齢
ID・パスワード

衣服・靴

これに関しては俺は男だからそこまでのダメージはないけど、女性は下着などを持っていかれたら気持ち悪い事この上ないだろう。

仮に一度は捨てたものであったとしても、それを漁られるのは男の俺でも非常に気分が悪い

女性の方で衣服や下着などを捨てる際は、原型を留めない程ズタズタに引き裂いて黒のビニールに入れて捨てるなどの対策をするべきだろう。

郵便物や契約関係の書類

これは言わずもがな。

さすがにここまで危機管理能力の低い人はいないと思うが、これらをそのまま捨てる行為は自ら住所や氏名、クレジットカード番号や口座番号を晒しているようなもので非常に危険。

もしそのまま捨ててしまっている人は、今日から改善するべき。

レシート

レシートは財布に溜まりやすく、何気なくクシャッと丸めて捨ててしまいがちで些細なものと思われるが、これが一番侮れない。

レシートには店舗名と日時が記載されているため、行動範囲活動時間は簡単に読み取れてしまう。

品名を見ればその人の趣味や趣向もなんとなく分かるし、ペットや子供の有無といった家族構成、お値段を見れば金銭力も計れてしまう。

細かいようで非常に危険。

個人情報の多くは紙媒体

このように普段何気なく捨てているものから個人情報は簡単に収取することができてしまうのだが、こういった郵便物、契約書、レシートは全て紙だ。

つまりシュレッダーを購入すれば、家庭ゴミからの個人情報漏洩のリスクを大きく下げられるというわけだ。

シュレッダーの種類は3種類

シュレッダーと言ってもその裁断方法はいくつか種類かあるためそれぞれ見ていこうと思う。

ストレートカット

市場にはほとんど売られていないが手動式の安価なモデルの多くはこれ。だいたい1000〜2000円くらいで買える。

引き換えに裁断性能は低く、そうめんのように縦に切るだけなのでセキュリティ対策としては弱い。

クロスカット

最もスタンダードな裁断方法。紙を約4mm×40mmに刻んでくれる。

価格も3500円〜とお手軽なため個人でも導入しやすい。俺の職場にあるのもこのタイプ。

マイクロクロスカット

クロスカットの上位互換。更に小さな約2mm×11mmの紙片にしてくれる。

価格は安くても8000円〜と少々お高いがセキュリティ性能は抜群。経営書類や図面といった機密情報を処理するのに最適。

シュレッダーの選び方

手動は絶対に買うな

まず言わせてもらいたいんだけど手動は論外

手動シュレッダーはその名前の通りハンドルをぐるぐる回して使用するもので、無印良品とかダイソーで1000円くらいで売られている。

お手軽な価格で小型かつシンプルなデザインのため、ミニマリストがこぞって買いそうだが絶対に買うことはお勧めしない。

理由は簡単、安いだけで手間がかかるし処理能力は中の下だから

手間のかかる物は買うな

溜まった郵便物やレシートを一枚ずつハンドルを回して処理しているのを想像してほしい。

「あぁめんどくさい」

最初はいい。買ったばかりのものは使いたくなるのが人間のさがだ。だけど次第にやらなくなるのよ、だってめんどくさいもの。

めんどくさいとやらない、人間ってそういう生き物。

それに手動シュレッダーの裁断方法は、ほとんどがストレートカットのためセキュリティ対策としては弱い

ものによっては手動でもマイクロクロスカットで4000円くらいのもあるけど、その価格帯なら電動シュレッダーが買えるのでわざわざ手間の増える手動を選ぶ理由はない。

個人用ならクロスカットで十分

電動を買うことは決まっているので、次はクロスカットとマイクロクロスカットの裁断性能を比較する。

それぞれのシュレッダーでA4用紙(210mm×297mm)を裁断した場合の比較はこちら

サイズ紙片
クロスカット4mm×40mm424個
マイクロクロスカット2mm×11mm2835個

数字で見ると裁断性能にかなりの差がある。

セキュリティ性能はマイクロクロスカットの方が高いのは事実だが、かといってクロスカットでは不十分という訳ではないと俺は思っている。

書類をジグソーパズルに例えて考えてみよう。

そのパズルは文字しか書かれていない、しかも表裏が分からない424個のピースで構成されている。

そんなパズルが他にいくつもあって、それらのピースはゴミ箱の中で全てぐちゃぐちゃに混ざっている。

このピースの山からひとつのパズル=書類を復元するのはほぼ無理といっていい。

それでも心配な人、もしくは顧客情報や設計図面といった機密情報を扱う仕事をしているなら、マイクロクロスカットを選ぶ価値はある。

シュレッダーの仕事は個人情報を再生できないように処理すること。どちらを選んでも問題はないが必要十分な性能をもつ「クロスカット」かつ「電動」の製品を俺は選ぶことにした。

アイリスオーヤマのP5GCXを購入

というわけでこの2つの条件を満たす安価な製品を探した結果、俺はアイリスオーヤマのP5GCXを購入した。

実際に使用してみて紙の裁断については全く不満はないもののただ一つ不満点がある。

結構うるさい

駆動音については覚悟はしていたもののかなりうるさい

職場で使用していると大して気にならないのだが、家になると部屋が狭いためか反響してうるさく感じる。

余計なトラブル防止のため、何よりもマナーとして夜間の使用は控えた方がいい。俺は休日の昼間にまとめて処理することで対応している。

家族と同居している人やどうしても音が気になる人は、少々値段が上がってしまうが静音性の高いモデルを選んだほうがいいだろう。

故障の多くは人為的なもの

アイリスオーヤマの製品は安物で壊れやすいからやめとけ

そんな声をよく聞くが所詮ネガキャンだと思っている。

シュレッダーの壊れる場所なんてカッターくらいしかない。だからその故障原因は紙を一気に入れすぎてしまったか、ゴミの溜めすぎによる紙詰まりといった人為的な原因が殆ど。

品質を疑うより使い方を見直すべき

前に職場のシュレッダーが故障した事があり、解体して調べてみたことがあるのだが、あれの構造は意外と簡単なものだ。

モーターがあって

その力を伝える歯車があって

その歯車が噛み合ってカッターが回る、という実に簡単な構造をしている。

俺が当時分解したシュレッダーは歯車が完全にすり減っていたので、おそらく一気に紙を入れ過ぎたのが原因。

紙が多過ぎてカッターが回らないのにモーターは止まらないから、中間にある歯車がすり減ってしまったのだろう。

だから裁断可能枚数によらず1枚ずつ、多くても2枚程度を目安に処理していくのが製品を長持ちさせる確実な方法だ。

ゴミも溜めすぎるとカッターの回転に紙片が巻き込まれ刃の間に詰まって回らなくなってしまうので、ゴミは半分を超えたら捨てるのを心掛けよう。

◯◯の会社だからと難癖をつけて品質を疑う前に、まずは自分の使い方を振り返るべきだろう。

今すぐに買うべき

個人情報というとSNSやインターネットでの話ばかり取り上げられがちだが、これはなにもネットだけの話ではない。

デジタルの情報と同じだけアナログの情報も適切に処理しなければならないんだ。

まだシュレッダーを持っていない人は速やかに買ったほうがいい。男性はもちろん女性なら尚更、セキュリティ意識を高く持つべきだ。

そんなお金は無いと4000円を渋ったばかりに個人情報を盗み見られ、精神的苦痛を受けたりストーカー被害に遭ってしまう可能性を考えれば、たった4000円でそのリスクを最小限にできると考えれば安い。

こんな大事なことをゴミ漁りの変人に教わることになったのは何とも皮肉な話。

大人である以上、自分の身は自分で守らなければならない。

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